世界中には沢山の仮想通貨(暗号通貨)が流通していますが、全ての仮想通貨に価値がつくわけではありません。仮想通貨は2017年2月の時点で、少なく見積もって600種類以上、多く考えると2000〜3000種類あるとも言われています。
なぜそんなに誕生するのでしょうか?
私たちが日常で使っている「円」や「ドル」などの法定通貨は、世界中に200種類もないと言われています。それに比べて仮想通貨は2000〜3000種類あると言われているのです。
なぜそんなに仮想通貨が生まれるかというと、仮想通貨はプログラマーでちょっとした知識と技術があれば誰でも作れるからです。
誰でも作れるがゆえに、どんどん誕生しているのです。こうやって多くの仮想通貨が誕生しますが、全ての暗号通貨に価値がつくわけではありません。世の中の仮想通貨のうち95%は詐欺と言われています。5%だけが本物です。
【ポイント!】
世の中の仮想通貨は2000〜3000種類あるが、
○95%は詐欺の仮想通貨
○5%だけが本物の仮想通貨
世の中では95%の詐欺の仮想通貨が蔓延しているので、人々は「仮想通貨って怪しい・・」と考えてしまいます。これが仮想通貨が怪しいと言われる大きな理由の一つです。
しかし5%の本物の仮想通貨は、ビットコインに代表されるように、次々とものすごい価値を付けてるわけです。
最近の「本物の仮想通貨」の一例で言うと、
●イーサリアム ⇨価値が10か月で60倍上昇
●モネロ ⇨価値が9か月で24倍上昇
●ファクトム ⇨価値が5か月で17倍上昇
というように短期間で価値が急上昇している事実があります。
価値がつかない仮想通貨の特徴①
詐欺の仮想通貨を見極めるために、価値がつかない仮想通貨の特徴を紹介します。もしあなたの周りの人で新しい仮想通貨を勧めてきたり、新しい仮想通貨が気になっている場合はぜひ参考にしてください。
価値がつかない仮想通貨の特徴は、以下の3つの用途に資金を使用しない、もしくは不足している場合です。
①仮想通貨開発
新しく登場する仮想通貨に関して、集めたお金を仮想通貨の開発に使っていない、ないしは資金が不足しているので仮想通貨の開発にお金を使えない、といった仮想通貨は広がるわけがありません。
このような仮想通貨はセキュリティレベルの低い危ない仮想通貨になります。いつ盗まれるとも分からないような仮想通貨になってしまいます。
②広告・プロモーション
いくらセキュリティレベルの高い仮想通貨を開発したとしても、広告・プロモーションにお金を使わないと価値が付いていきません。なぜなら広告・プロモーションをしないと、誰もその仮想通貨の存在を知る機会がないので、広がるわけがないのです。
③インフラ整備
インフラ整備にお金を使わない仮想通貨も広がりません。例えばビットコインを持っていると、日本中・世界中に置いてあるATMに行けば「円」や「ドル」に両替できるわけですが、そのような法定通貨にATMで両替できない仮想通貨は価値がつきません。
逆に専用ATMが世界中に配置されたり、専用ウォレットアプリを通して世界中のレストランやホテルで使えるとなると、その仮想通貨の価値は当然上がるでしょう。つまり使える店舗を増やしていくようなインフラ整備を行っている仮想通貨は広がっていきます。
価値がつかない仮想通貨の特徴②
もう一つ詐欺の仮想通貨の見分け方として、『プレセール開始時と終了時の価格が2倍以上違う』というものがあります。
新しく発行される仮想通貨が世の中に登場する時には、通常「プレセール」というものが行われます。予めプレセール期間(大体1年くらい)に両替してくれる人を募り、その後に市場公開するといった流れです。
【新しい仮想通貨発行の流れ】
○第1期プレセール
↓
○第2期プレセール
↓
○第3期プレセール
↓
○第4期プレセール
↓
○市場公開
なぜプレセール期間があるのかというと、プレセールをせずにいきなり市場公開してしまうと、誰もその仮想通貨を持っていないので、取引所で取引が行われないからです。
ですので事前にセールスをかけて販売(両替)してもらい、ある程度の人々がその仮想通貨を持っている状態にしておきます。
そして上記に書いた通りプレセールは通常4期にわたってセールスされますが、基本一番安く購入できるのが「第1期プレセール期間」であり、その後「第2期」「第3期」「第4期」の順で価格が値上がりしていきます。
「第1期」「第2期」「第3期」「第4期」仮想通貨の価格設定は、開発者によって自由に設定可能です。
本物の仮想通貨の場合、開発者がその価値を市場公開した後も上がっていくように考えるので、「第1期」→「第2期」→「第3期」→「第4期」の流れの中で少しずつ価格を上げていきます。その価格の上昇倍率は大体2倍以下です。
しかし一方、詐欺の仮想通貨の場合、開発者自身がお金儲けだけを考えているので、「第1期」→「第2期」→「第3期」→「第4期」の流れの中で急激に価格を上げていくのです。
その詐欺の仮想通貨の価格設定は、「第1期」から「第4期」で1000倍以上になっている場合もあります。「今買っておかないとどんどん価格が上がってしまうよ。今のうちに買っておいた方がいいよ。」と言ってくるわけです。
そして市場公開後には、誰もそんな高値の仮想通貨なんて欲しいとは思わないので急落します。結果的に儲かるのはお金を集めた開発者だけということになるのです。
具体的な見極め方としては、「第1期」→「第2期」→「第3期」→「第4期」で価格が2倍以下になっているか?2倍以上になっているか?、に着目し、2倍以上になっているものは詐欺だと思ってください。
価値がつかない仮想通貨の特徴③
最後ですが3番目の特徴としてはこれになります。
『ビットコインではなく、その仮想通貨でないといけない理由が明確にあるかどうか?』
この理由がない仮想通貨は価値が上がりません。なぜならビットコインで充分事足りるからです。
イーサリアムやリップルといった仮想通貨は、ビットコインでは出来ないことを克服したり、+αの付加価値があります。だから価値が定着しているわけです。
この点についても是非チェックしてみてください。
今後、仮想通貨がますます流通してくる中で、本物なのか詐欺なのか?、の見極めが重要になってきますが、このような視点でチェックすると分かってきますので是非ご活用ください。