ナカモトサトシと名乗る人物

ここではビットコインの歴史について確認していきましょう。そもそものビットコインのスタートは2008年です。



 

ビットコインは2008年に『ナカモトサトシ』と名乗る人物が「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:P2P電子マネーシステム)」という論文を、暗号理論に関するメーリングリストに発表したことにはじまります。

この論文の日本語訳はコインチェックのサイトでも見ることができますので、興味ある方はご覧ください。

 

ナカモトサトシという日本語名ですので、一見すると日本人や日系人かと思うかもしれませんが、国籍も人種も性別も年齢も、実態は謎に包まれています。ナカモトサトシだと推測される人物は何人も存在していますが、そのほとんどが「自分はナカモトサトシではない」と否定してることもあり、正体は謎のままです。

そんなナカモトサトシが提唱したのは、従来の通貨の概念を覆す画期的な通貨でした。

 

●政府や中央銀行といった管理者が通貨をコントロールしない
●世界中のコンピューターを利用して通貨の管理と処理をさせる
●暗号化の技術を活用し、通貨の不正な複製や使用を禁じ、信用力を担保する

 

このような考え方に基づいて作られたのが、ビットコインなのです。

ナカモトサトシが発表したアイデア・論文をみた世界中の優秀なプロブラマーハッカー達「なんだこれは!」と非常に注目しました。なぜなら銀行を介在しない通貨社会を創り出していく、という斬新なアイデアだったからです。

そして優秀なプログラマーハッカー達ナカモトサトシが発表したプログラムを、「もっとこうすればセキュリティレベルが上がるのでは!?」とか、「もっとこうすれば汎用性が高まるのでは!?」といった具合にどんどん書き換えていきました。

 

結果的にナカモトサトシが発表したプログラムの内容から、90%以上は変わっていると言われていますが、核となる考え方やアイデアはナカモトサトシが提唱した内容になっています。

つまりビットコインナカモトサトシのアイデアを原型として、世界中のプログラマーハッカー達英知の集結によって生み出された、と言っても過言ではありません。

 

そして実際にビットコインの運用が開始されたのが2009年になります。
(論文発表後のわずか3ヶ月、2009年1月にビットコインは誕生しました。)

 

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